てらこや通信 平成23年1月発行

光壽無量

  平素より波多正文並びに波多正文後援会に多大なるご支援を賜り厚くお礼申し上げます。

 昨年暮には尼崎市長選があり、2期8年の任期を全うし、白井市長は引退され、新たに尼崎市長として、日本一若い女性市長として稲村氏が当選されました。

 昨年暮の清水寺で書かれる漢字は「暑」であり、夏が暑かった以外はピンとこない一年を象徴する字でした。尼崎の現状は歳入が低く、歳出が増して、昨年は40億円の財源対策にして収支が均衡に昨年の予算はなっています。

 景気の低迷、少子高齢化による就業人口の減少の歳入減、高齢化人口の増による福祉予算の増大と起債による将負担率の増による支出の拡大になり、財政的危機状況は依然として脱出できなく、本年も赤字に財源対策を行う予算編成となります。

 一方昨年の日本は、明るいニュースもありましたが、政権交替した民主党が、支離滅裂な政権運営を行い、今や民主党内閣支持率は20%台になってしまいました。

 世界第2位だったGDPも中国に抜かれ(8月)3位になり、4位になるのも近いうちといわれています。昭和20年代前半、焼け野ヶ原、何もないが世界に追い付く努力を惜しみなくした時と変わり、世界の先進国だとの驕りの心だったのか、ゆとり教育が蔓延し、金融においても、マネーロングリングが流行し、地道な活動が失われてしまったのではないでしょうか。  

 昨年は政権の体たらくからこの意味でも改めて、日本の行くべき方向を確りと目標を定めなければならないことに気が付かしてもらったという思いです。


≪平成22年読売新聞の日本10大ニュース≫
  1. 尖閣諸島沖で中国漁船が海保巡視艇と衝突、海上保安官が撮影ビデオを流出
  2. ノーベル化学賞に根岸英一氏、鈴木章氏
  3. 宮崎で「口蹄疫」発生
  4. 113年間で最も暑い夏、気象庁発表
  5. 鳩山首相退陣、後継に菅副総理・財務相
  6. 小惑星探査機「はやぶさ」帰還
  7. 参院選で民主大敗
  8. 野球賭博関与で琴光喜ら解雇
  9. 郵便不正事件の押収証拠改ざんで大阪地検特捜検事を逮捕、村木元局長の無罪確定
  10. サッカーW杯、日本は決勝T進出

 昨年、日本の国勢衰頽が世界の中に曝されました。その意味で昨年一年の漢字一字は「暑」でなく「迷」であると思います。低迷であり、迷走でありました。

 この様な状況にあって私達は何をなさねばならないでしょうか。理想とする日本の国家像を実現する。そのためには、世界と周辺諸国の現状を明確に把握し、課題を認識し、過った考えを反省しただ単なる経済大国を目指すのでなく、高い志に裏打ちされた経済立国、成熟社会を目指さなければなりません。

 戦後、焼野ヶ原から全員が努力して築き上げた経済大国日本は、砂上の楼閣のように崩れ落ちてゆきました。原因は正しい舵取りが出来なかった政治に一番の原因があるのは言う迄もありません。しかし他の要因として、それぞれ自分自身の胸に手を当てなければならないと思います。

 今の中国、形振りかまわず国力増強する姿は、一時の日本の様に思われます。同国内の批判力がないのが心配です。

 日本は逆に体制は自由主義社会ですが、実質は社会主義社会の様子を呈していて、活力が半減しているようにも思えます。

 伸びるのを先にして分配するか、伸びるのを抑え、先に分配するかであります。その考え方に大きなあいいれない深い溝があります。

 精神がさきか経済が先かであります。しかし二つは別々のものでなく一体のものです。経済力の強い人にも、自分の私利私欲の人もあり、多くの人の幸福を目指す経済力の強い人もいます。

 一方、経済力の弱い人もだれかがしてくれると思う人と、今におかえしをしようと思う人がいます。外見ではそれぞれ同じように見えても、心の中はそれぞれ180度異なっています。

 この意味で正しい心に裏打ちされた成熟社会を形成しなければなりません。 崩壊していくこの日本、今何をなすべきか?

 周辺諸国に日本固有の国土を脅かされる昨今、現状では米国との関係を重視しながら、日本独自で安心安全な防衛力を配備することが先沢であります。又、技能と技術力に裏打ちされた経済立国を目指し、生活・福祉・健康を老後にも安心できるように、年金・保険・介護を充実させるため、広く薄く負担となる消費税を目的税として上げる必要があり、今までの様に何処に使ったかわからないように。

 日本は資源がないため、人材を育成することが第一義である。

人材育成はどんな時代でも育成の内容が個々別々で、その時に反映した内容ですが、育成は時が移り変わっても、人間力(能力×情熱×考え方)を育てることであります。能力や情熱が秀でていても、考え方がマイナス思考ではどうにもなりません。

 私は昨年尼崎議会において、行財政の危機的な状況にあるなか、財政を立て直すには、産業の活性化つまり人が必要とするものを考え出す発想力とそれを実現させる技術力を生み出す人を育成支援することを提案し、さらにそれ以前に小中学校の学力向上のため、基礎基本を定着させるため、学力向上に取り組み、実績を上げている学校の努力を見本として他学校にも同様取り組むべきことを提案しました。

 又、地域力を向上させるため、地域の個人情報を収集し、専門家に取り次ぐ、公平公正な行政マンを常時各行政地区に常任巡回情報する事業を行うことで、地域の人々も忌憚なく協力心が生じることを提案しました。

 困難・不透明な時こそ、より尼崎を元気のある街を目指して本年も努力をし続けてまいります。

 

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